坂口恭平,道草晴子著『生きのびるための事務』マガジンハウス,2024

坂口恭平さんの本は何冊か読んできた。
特に『独立国家のつくりかた』講談社,2015は好きだった。
この『生きのびるための事務』も良い本だと思う。

「営業」の仕事は、常に「売上」がひとつの重要な評価軸として設定される。
しかし「売上」はそれまでの活動の結果「従属変数」であって、自分自身がコントロールできる「独立変数」ではない。
それでも、「
売上」の達成度によって、営業の「才能」を「評価」され営業担当者の優劣が判断される。

しかしこの本では、「才能」と「評価」を分けて考えることの重要性を説いている。
具体例で挙げられているのはあの印象派の巨匠「ゴッホ」だ。
ゴッホは「才能」はあった。
ただし、生きている間は全く「評価」されず描いた画は売れなかった。後に時代が変わってその新しさが他者に「評価」され、印象派の巨匠と呼ばれるようになっている。

「評価」は

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